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Sukhovitskij, E.*; 千葉 敏; Lee, J.*; Lee, Y.*; Chang, J.*; 丸山 敏毅; 岩本 修
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(8), p.816 - 826, 2002/08
被引用回数:13 パーセンタイル:63.36(Nuclear Science & Technology)軟回転体模型及びそれを用いるチャンネル結合法により、Fe原子核の集団準位構造,B(E2)遷移確率及び核子入射反応の統一的記述を行った。準位については、励起エネルギー5.5MeV程度までの準位を再現することができた。また、相対論的運動学,殻模型,分散関係及びDirac現象論の効果を取り入れた光学ポテンシャルを採用することで、われわれの以前の研究で未解決の問題として残されていた全断面積の実験データとの不一致が解決され、160MeVまでの核子入射反応データを非常に良く再現できるポテンシャルを導出することができた。
Soukhovitskij, E. Sh.*; 千葉 敏
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.2), p.697 - 702, 2002/08
軟回転体ハミルトニアンの解として得られる波動関数を用いるチャンネル結合計算により、広い質量数領域の原子核の低励起集団準位構造と核子入射反応が統一的に記述できることが示された。さらに遷移確率も精度良く記述できることが分かった。今後、この方法は原子力開発に必要な核データのみならず、天体核合成などの分野でも威力を発揮することが期待される。
岩本 昭
Proc. of Int. Conf. on Nucl. Data for Science and Technol., 59, p.221 - 225, 1997/00
入射エネルギーが数十MeVから5GeVの、核子入射核反応計算のレヴューである。計算模型は分子動力学法に基づいたQMDを用いて、放出される核子やパイオン及び残留核の分布の断面積を計算して実験データと比較する。特に多段階過程の反応機構が議論され、FKK模型や半古典的DWBA模型との比較が行われる。
千葉 敏; 仁井田 浩二*; 岩本 修
Physical Review C, 54(6), p.3302 - 3304, 1996/12
被引用回数:12 パーセンタイル:58.26(Physics, Nuclear)量子分子動力学(QMD)を用いて、中間エネルギー核子入射反応において入射粒子が持ち込むエネルギーが熱化される時間スケールを研究した。熱化を計る尺度として、衝突する2核子系での平均運動エネルギーを採用した。その結果、熱化に要する時間は20fm/c(710秒)のオーダーであり、通常複合核過程の時間スケールとして信じられている時間(10秒)に比べて非常に小さいことがわかった。また、このようにエネルギーが急速に複合系にダンプしていく理由を定性的に説明することができた。このように入射エネルギーが20fm/c程度の時間で熱化することが分かり、我々が従来より行っているようにQMDと統計崩壊模型を100fm/cの時間で接続して用いる妥当性が直接的に示された。
千葉 敏; Chadwick, M. B.*; 仁井田 浩二*; 丸山 敏毅; 丸山 智幸*; 岩本 昭
Physical Review C, 53(4), p.1824 - 1832, 1996/04
被引用回数:39 パーセンタイル:85.82(Physics, Nuclear)QMD理論を用いて、90~200MeV領域におけるAl、NiとZrの核子入射・核子放出反応における前平衡過程の角度分布の解析を行った。QMDはパラメータ調整なしに測定された(p,xp')及び(p,xn)反応の微分断面積を再現できることが分かった。次いで、前平衡過程のより詳しい研究を行った。さらに、多重前平衡過程の検討を1GeVまで行った。
国枝 賢; 岩本 修; 岩本 信之; 湊 太志; 岡本 力; 佐藤 達彦; 中島 宏; 岩元 洋介; 岩元 大樹; 北谷 文人; et al.
no journal, ,
原子力工学、物質・生命科学および医療等の分野において陽子線加速器の応用が推進されており、施設設計のために、広いエネルギー領域に亘る中性子・陽子入射の評価済核データが必要とされている。本研究では、光学モデルや前平衡モデル計算における最新の知見を投入してJENDL/HE-2007の見直しを行った。さらに、特に医療分野で需要の高いLi-6,7やBe-9等の核種を新たに加えて、132核種に対する200MeVまでの中性子・陽子核データライブラリJENDL-4.0/HEを完成させた。本発表においては、評価計算手法の概要や二重微分断面積等の結果、および積分検証結果を報告する。
中山 梓介; 渡辺 幸信*
no journal, ,
がん治療における粒子線による正常細胞への影響評価を行なう上では、生体を構成する軽元素(C, N, O等)からの核反応による荷電粒子放出スペクトルが基礎データとして重要となる。中重核と異なり、軽核標的に対する核反応では残留核の離散状態からの粒子放出が起こり得る。この粒子放出過程がスペクトルに及ぼす影響について、C+p反応を例として核反応計算コードCCONEを用いて解析を行った。その結果、残留核の離散状態からの粒子放出を考慮することで、陽子やアルファ粒子放出スペクトルの実験値の再現性が大きく向上した。この結果から、軽核に対する核反応からの粒子放出スペクトルの計算には、残留核の離散状態からの粒子放出を考慮することが重要であることが分かった。